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働き盛りに多いタイプの鬱

医者

笑顔の裏に隠された心の風邪

うつ病と言えば、世界的にも患者数が増え続けている現代病として有名です。少し前までは15人に一人の割合で生涯1度はうつ病にかかると言われる数値でしたが、最近では罹患者の増加に伴い、10人に一人の割合と言われるまでに増えてきています。全世界に3億人以上いるうつ病患者の分布を見ると約半数はアジア圏になるそうです。アジアの中での最多患者を保有するのは中国、次いで多いのが日本との事。人口の差を加味しても日本人のうつ病の多さは一目瞭然と言えます。また、うつと聞くと一般的にイメージされるのは気持ちが落ち込んで元気のない様子。塞ぎこみ笑顔が見られない様ではないでしょうか。しかし、近年増えてきている、いわゆる新型うつには微笑み鬱と呼ばれるパターンが存在します。医学的に立証された正式な病名ではないものの、働き盛りの壮年期に多いタイプのうつとして広く知られるようになってきました。その特徴は名前の通り微笑みがある鬱です。仕事に行くまでは億劫で気分も落ち込みますが、ひとたび職場に着くと笑顔で職務を全うします。仕事だけでなく同僚とのランチも笑顔でこなします。しかし、再び家に帰る頃には心身共に疲れきって落ち込んだり、着替えや食事もそこそこに就寝してしまうなんて事もあるのです。微笑み鬱はうつ病の病状的には軽度から中程度の人に見られます。責任感が強く我慢強い人、負けず嫌いなタイプがこの病状に陥りやすく、他人から見てうつ病だと気づかれにくいという特徴があります。自覚症状としても現れにくいので早期発見が難しいという問題を抱えています。

微笑み鬱は従来のうつ病と比較すると自覚的にも他覚的にも発見が難しいという難点を抱えています。一人になると鬱々としてしまうが、他人の前では頑張って笑顔を作るので、他人からは気づかれにくいのです。また、うつ的には軽度もしくは中度の状態にあるため自身でも、まさか自分がうつ病だなんてという考えが先行してしまい、早期に病院を受診するに至らないという問題点があります。そこで大切なのは、まず第一に微笑み鬱という病気の存在を知る事です。頑張れば笑える状態であっても鬱症状はどんどん悪化が進む事もあるという事を認識する事が第一歩です。微笑み鬱の場合は気分障害もさることながら、不定愁訴が現れやすいと言われています。つまり、原因不明の体調不良です。下痢や便秘、頭痛、肩凝りなど一見するとうつとは無関係そうな身体症状も、実はうつが主因だったという事があります。気分障害に加えて原因不明の体調不良が、目安として2週間以上続く場合は一度病院を受診してみるとよいかもしれません。うつ病はこころの風邪とも言われる病気ですが、気持ちや頑張りだけで治癒する事はできません。カウンセリングやセラピーを受けたり、投薬治療によって心も身体症状も軽減させる事が可能です。重要化すると根治が難しくなりますし、再発リスクも非常に高いと言われる病気ですから、何より早期治療開始が治癒への近道です。まさか自分に限ってうつ病なはずはないと決めつけるのではなく、うつかもしれないから相談するという気持ちでまずは専門医に相談してみるとよいでしょう。

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